2021年の紅白歌合戦に初出場が決定した「まふまふ」さん。
楽曲は「命に嫌われている」を歌うことが決定しています。
しかし、ネット上やSNS上では批判が噴出。賛否両論の物議を醸しています。
この記事では、
- なぜ「まふまふ」さんの紅白出場に批判が集まっているのか?
- 歌唱曲「命に嫌われている」はどんな曲なのか?
についてスポットを当ててお伝えしていきます。
すぐ読める目次
なぜまふまふ紅白出場に批判が殺到している?理由は松田聖子の気持ちに配慮していないから?
まふまふさんの紅白出場に批判が殺到している理由は、大きく分けて2つあります。
松田聖子さんの気持ちに配慮した方がよいという意見
2021年12月25日現在、まふまふさんの白組初出場がNHK公式HPに掲載されています。
また、紅組出場歌手一覧の最下部に
※松田聖子さんについては後日改めてお知らせします
の文字が。
恐らくですが、松田聖子さんの娘である神田沙也加さんの報道を受けての配慮と思われます。
まふまふさんと一見関係なさそうな感じもしますが、問題は歌唱曲「命に嫌われている」にありました。
「命」という重いテーマを扱う楽曲だけに、
今回の神田沙也加さんの報道を連想させ、それが松田聖子さんのお気持ちに配慮していないのでは?
という意見が上がっています。
まふまふの曲が、松田聖子に大変不謹慎な歌を歌ってしまうことになる模様
— kalei毎日マリカ中 (@sima2356) December 22, 2021
沢山されてきたと思うし、まふまふ自身「命に嫌われている」に対する想いも大きいにもかかわらず、ここから曲変更となったら準備期間が十日もないという中で、この批判の受け方はしんどいと思います
— てるとお (@teruto_rokumen) December 22, 2021
「命に嫌われている」がどんな楽曲なのかについては、後半で解説していきます。
「命に嫌われている」は自身の代表曲ではない?
命に嫌われている。/まふまふ#まふあーと pic.twitter.com/QoSiAm94iF
— だーくん❔❕ (@dar_kn__a) December 23, 2021
こちらはSNSで上がっている意見です。
そう思う気持ち、同じく原曲に救われ身としてはとても共感します。私は今回、まふまふさんが「アーティスト」としてではなく、「歌い手」としての自分を魅せるという英断をしたことに「自分は今回、歌い手の代表として出場する」という強い覚悟を感じました。まあ、感じ方は個人の自由ですがね。
— みら (@JdfmhYh1dnMpzJA) December 21, 2021
まふまふ「命に嫌われている」歌うのか
自分の曲歌うのかと思ってたただ歌ってみたでは代表曲だから聞いてみたくはある
— きんぐ (@PUBG_king23) December 24, 2021
https://twitter.com/nagisaismyideal/status/1473229893798625280?s=20
そもそも、まふまふさんといえば、2010年にニコニコ動画で活動を始めた歌い手さんです。
今回の紅白出場に至るまで、10年以上の活動歴がある方なんですね。
歌い手とは?
「歌い手」とは、元はVOCALOID(初音ミク、鏡音リンレン、メイコ、カイト、巡音ルカ、神威がくぽ、ぐみっぽいどGUMI、IA、MAYU、flowerなどなどたくさんいますね!)の楽曲を、ニコニコ動画などの動画投稿サイトに「歌ってみた」として投稿している人達のことを指していました。
でも、今ではその活動はどんどん広がってきています。ということで、現在最もよく「歌い手」を表している説明としては、「ネットを活動の場として、音楽活動をメインで行う配信者」じゃないかな、と勝手に思っています。笑
歌手との違いは、活動を主にネット上で行っていること。YouTuberとの違いは、歌ってみたが主であること。ですかね。
なので、これまで提供してきた楽曲はタイアップやボカロ曲も合わせると100曲以上にものぼります。
そして、今回歌唱する「命に嫌われている」という楽曲は、2018年1月10日にYouTube上で初投稿されたもの。
そう勘の鋭い方ならお気づきかもしれませんが、
最新曲ではないんですね。
そのため、「なぜこの楽曲を選んだのか?」について物議があがっているようです。
また、NHKサイドもまふまふさん選出理由については明かしておらず、一部のサイトでは
「ネット層を中心とする若者を取り込むため」
という番組側の企画や思惑が絡んだ演出の1つと考えられています。
「命に嫌われている」は命の大切さや周りの人たちの幸せを願う歌!
「命に嫌われている」というタイトルだけで連想するのは、命に対してネガティブな感情を抱く若者の歌ではないでしょうか?
実際に、歌詞を拝見してみても最初の方は命に対して向き合えないネガティブな感情を歌っています。
しかし、最後まで聴いてみると、
「君が生きていたならそれでいい」
「命を必死に抱えて生きて 殺してあがいて笑って抱えて 生きて生きて生きて生きて 生きろ」
といった強いメッセージが表現されています。
歌詞の一部だけを切り取ってしまうと、「死」や「殺す」といった部分のクローズアップされがちですが、実は伝えたいメッセージはその逆。
「恨むしか無い環境だったとしても、その感情を抱えて強く生きていてほしい」
というまふまふさんなりの強い思いが込められているんですね。
まふまふはネット界隈を牽引する存在!
実はこれまでの業績を見てみると、とてもすごい活動歴の持ち主。
2017年には歌い手さん同士と一緒に初のワンマンライブツアーを敢行。
2019年にはメットライフドームで、ワンマンライブを行っています。
また、同年の11月にはアニメ「ポケットモンスター」の主題歌「1・2・3」の作詞・作曲を手掛けているんですね。
2021年10月には、人気バーチャルYouTuberである渋谷ハルさんや、そらるさん達と共同でバーチャルYouTuber事務所の設立を発表し、自身も運営に携わることが分かっています。
今最も話題になっているど真ん中、第一線で活躍している、まさに
ネット界隈を牽引する存在
といっても過言ではないでしょう。
まふまふさん自身も紅白歌合戦出場のコメントで、次のように話しています。
初めてのテレビでの歌唱となるんですが、自分のことを見てくださることで、インターネットの中の人たち、インターネットで活動する人たちって面白いなぁとか、
もしそんな風に思ってもらえたら、僕なんかよりもっともっと魅力的な人とか、色んな人がインターネットには居るので、(紅白を)きっかけにちょっとでも見てくれる人が増えてくれたら嬉しいなと思います。
そんな方が紅白歌合戦に出場するのですから、それは1つの輝かしい功績と呼べるのではないでしょうか?
…とはいえ、やはり表面的な印象だけで語ってしまうのが一般の反応というものです。
今回の一連の騒動は、まふまふさん自身にとっても大きなプレッシャーになっているのではないかと危惧されます。
この記事を読んでくださった方が、「まふまふ」さんという素晴らしい歌い手さんの存在を知る一助になって頂ければ幸いです。