2020年10月21日にセカオワの新曲「silent(サイレント)」が配信されました。
TBSドラマ「この恋あたためますか」の主題歌にもなっていて、切ないクリスマスソングとして「歌詞だけで泣ける!」と話題になっています。
この記事では、曲の歌詞を踏まえながら、セカオワが曲に込めた物語を紐解いていきます。
すぐ読める目次
セカオワが描く「silent(サイレント)」の意味とは?
YouTubeのセカオワ公式サイトで、楽曲が配信されました。
新曲!🥰
「この恋あたためますか」の主題歌
『silent』https://t.co/ViRiyWfIX3— はる🌸📜 (@1azH40oDGdaapwi) October 20, 2020
シャンシャンという鈴の音と、鐘の音からクリスマスの雰囲気を感じさせるメロディ。
そのメロディに乗って、「純白の雪が降る」という出だしからスタートします。
曲は、雪の降り積もる静かな夜がテーマとなっています。
曲の中で一貫して、「雪が音を奪うもの」という描き方をしており、この表現方法がセカオワ独特の世界観を醸し出していますね。
“音を奪う”というところから、楽曲のタイトルとなっている「silent(サイレント)」が結びつきます。
silentとは、その名の通り、静寂・静けさを表し、普通は心を落ち着かせるものとして描かれることが多いです。
しかし、この楽曲ではそれとは全く逆。
雪によって、心をざわつかせる雑音、うるさい音として描かれているんです!
この前提を踏まえて、歌詞を見ていくと、曲に込められた物語が見えてきます。
1番は降り積もる雪の中で彼を待つ女の子の葛藤を描いている!
「雑音の中 あなたの声だけ心に溶けていく」
という出だしから1番はスタートします。
雑音というと、普通は街中で聞こえてくる音を想像しますが、この楽曲では逆になります。
ここでは、静寂な夜の中、一人ぽつんといるという様子を表しています。
そこで、彼との言葉を思い出し、その言葉を胸にそっとしまい込む。
推測ですが、彼からの言葉とは、待ち合わせを約束した言葉だと思われます。
そして、「消えてほしいような言葉」をつぶやく彼女。
この曲の中では、雪は”音を奪っていくもの”ですから、自分が信じたくない言葉を吐き出したのではないかと思われます。
しかし、ざわつく心臓の音だけは雪にも奪うことはできない。
そんな、もどかしさが彼女の募る思いを表しています。
「クリスマスなんてなければ いつも通りの なんにも変わらない夜なのに」
サビのパートでは、恋人が来るか来ないか分からない彼女の心の葛藤を描いています。
寒い雪の中、彼の言葉だけを信じて、ひたすら待つ。
心はざわつくし、不安に押しつぶされそうになってしまう。
いつもなら、こんな待ち合わせをしなくても、きっと一緒に過ごせていたかもしれない。
でも、クリスマスという日があるせいで、一緒に過ごすことができない胸の内を表しています。
この部分が、ドラマのシーンとリンクしてきそうですね。
「スノードームみたいに閉じ込められたら」
という部分から、彼と過ごしたいつもの幸せな瞬間を、いつまでも残していたいという気持ちが感じ取れます。
もう、この部分だけで泣けてきそうな、切ない気持ちを歌詞に表しています。
2番は彼との待ち合わせを諦めそうな自分の心に嫌悪してしまう心を表している!
2番は、
「体温で溶ける雪の結晶 触れることが出来ない」
という出だしから始まります。
雪の結晶のように、今は彼とふれあうことができない切なさが連想されます。
そして、そんな彼はどういう人物なのかが分かる描写が次の歌詞です。
「あなたは私の知らない時間の中にいる」
待ち合わせ場所に来ることができない彼は、別の用事で今は来ることができない状態ということが予想されます。
ドラマでも中村倫也さんがコンビニ会社の社長を演じていることから、そこにつながりそうな描写になっていますね。
「力を抜いたら震えが収まった」
という部分からは、
彼との待ち合わせを諦めてしまえば、少し楽になってしまっている自分に気がついたということを示唆しています。
そんな自分に嫌悪感を抱くようになっていく彼女。
2番のサビからは、真っ白な雪の世界の純粋さと、そんな自分の心の汚さを対比させるように描いています。
「目を閉じると望んでもないのに 思い出してしまう」
という歌詞からは、彼との待ち合わせを諦めたくても、どうしても彼と居たい気持ちが募って、自然と昔のひと時を思い出してしまう女の子のもどかしさが、ストレートに表れています。
そして極め付きは、最後の部分。
「降り積もる雪は、やっぱりあなたと見たかったな。」
この一言に、彼女の今の気持ちが全て凝縮されていて、その切なさにウルッと来てしまいます・・・。
ラストのサビで女の子の募る思いをもう1度強く歌い上げる!
最後のサビは、1番の繰り返しです。
ですが、もう1度歌い上げることで、彼との待ち合わせを諦めたくても、あきらめきれない純粋な思いを強調しています。
彼と過ごすひと時を、スノードームのように閉じ込めたい。
そんな切ない願いを、雪で覆われてしまった星に向かって祈り、歌は終わっていきます。
歌詞の中で繰り返し出てくる、「スノードーム」は、ドラマ本編でも重要なキーアイテムとして出てくることが予想されますね!
セカオワの冬ソングとしては、かなり直球なクリスマスメロディです。
しかし、あえて雪を静寂を奪うものとして描き出すことで、独特な世界観を作り上げていることが分かりますね。
セカオワの「silent(サイレント)」を聴いたSNSでの反応は?
Twitter上では、「ドラマとめっちゃつながってそう!」「セカオワの優しくてキレイな感じが好きです!」といった声で、ファンも納得な仕上がりとなっています。
silent….クリスマス感に
超特化しててあそこまで振り切る
セカオワに拍手🎄….なかじん振り切ったのね、、鐘がもうキンコンカン鳴り響いてるよお、、深瀬くんの声が、ふ!!ゆ!!あたたかくて柔らかくて、耳がフワフワする。私もいろんなクリスマスが蘇ってきてしんみり。。— 夜空 (@sekaowasnowdays) October 20, 2020
秋とか冬の夜は人肌が恋しくなるからほんとに嫌いだ〜〜!😢
セカオワのSilent聴いて無事にメンタル死んでる!😢— ぽよ (@_bpkynb_O618) October 21, 2020
silent聞いて、セカオワにまたハマってきた。
ハマるとまた幻の命からやり直し(?)
なんだよなあ。(伝われ)— は る え (@haru_fukase1013) October 21, 2020
この他にも、1番は女性目線という解釈で一致していましたが、2番は天使目線という、これまでのセカオワの曲を踏まえた考察もあり、様々な解釈が生まれていることが分かりました!
「silent(サイレント)」を聴いたドラマ出演者の感想は?
TBSドラマ「この恋あたためますか」に出演しているキャストさん、スタッフさんからも、楽曲に関するコメントが発表されています。
主演:森七菜さんより
SEKAI NO OWARIの皆様が『この恋あたためますか』の主題歌を担当してくれると聞いたときはいろいろな想像が浮かびました。
世界観が圧倒的なSEKAI NO OWARIさんの楽曲が、このドラマの余韻をたっぷりもてなしてくれる安心感と、次週が恋しくなる切ないムードが『恋あた』をさらに盛り上げてくださるんだろうなと、すごく楽しみです。
聞いていると、この曲からとても冬の匂いがするからか、今いる場所の空気が少し冷たいような…だから隣にいる人の体温がよりあたたかく感じるような、そんな気持ちになれます。
ドラマ公式サイトより引用
プロデューサー:中井芳彦さんより
SEKAI NO OWARIの楽曲は「暗闇」とそこに差し込む「一筋の光」というか「希望」を感じられて、秋スタートの連続ドラマのイメージにぴったりだと思っています。
『この恋あたためますか』が、秋スタートに決定してすぐオファーさせていただきました。ラブソングでもあり、この季節に聞きたくなるクリスマス・ソングでもある主題歌を楽しみにしていただけたらと思います。
ドラマ公式サイトより引用
僕自身、この歌詞の意味を解釈した時に、恋人の死を連想させるネガティブパターンと、恋人を待つポジティブパターンの2パターンを考えました。
しかし、ドラマのために書き下ろされた楽曲ということと、制作スタッフの方々が「一筋の光を見た。」と表現していることから、後者のパターンで解釈してみました。
聴き手によって、様々な解釈を楽しめるのが、セカオワの持つ世界観の素晴らしさだと思いますね。
セカオワの「silent(サイレント)」の視聴方法や購入方法は?
YouTubeの公式チャンネルで視聴可能です。
シングルは、2020年12月16日発売予定となっています。
初回限定盤はAとBの2種類のジャケットパターンとなる予定で、CDの他、DVDが特典としてつくようです。
詳しい情報が入り次第、こちらにも追記します!
そもそも、セカオワとは?
Fukase(ボーカル)、Nakajin(ギター)、Saori(ピアノ)、DJ LOVE(マスコット嘘、DJやドラムもします!)の4人組バンドです。
代表曲「RPG」の大ヒットを皮切りに、様々な楽曲を世に送り出し、「セカオワ現象」とも呼ばれる加速度的な認知スピードで、子供から大人まで幅広い層に支持されています。
「炎と森のカーニバル」の楽曲にちなんだライブは、テーマパークを彷彿とさせるような圧巻なライブステージを作り出し、独自の演出や世界観でファンを沸かせました。
その後も、日本最大級のドーム日産スタジアムで、「Twilight City」を2015年に開催。翌年は全国ツアー「The Dinner」を成功させ、その後もタルカスやINNSOMNIA TRAINといった独特のライブを次々に成功させています。
2018年2月の平昌オリンピック・パラリンピックでは、NHKのテーマソングで「サザンカ」を担当したことで話題となりました。
最近では、日本だけにとどまらず、海外でレコーディングするなど、世界進出も視野に精力的に活動していっています。
セカオワの「silent(サイレント)」の歌詞意味まとめ!
- 降り積もる雪の中、彼を待ち続ける切ない女の子の物語を描いた歌詞!
- 雪を音を奪うもの=silentとして描き、独特の世界観を作り上げている!
- TBSドラマ「この恋あたためますか」の主題歌!
- シングルは2020年12月16日発売予定!
ドラマもスタートしたばかりですが、歌詞の意味を踏まえて展開を追っていくと、思わぬ共通点を見つけられるかもしれませんね。
やはり、セカオワが歌う冬ソングは最高だと感じた筆者でした。(1ファンなのでw)
ここまで読んでくださってありがとうございました!